Windsurfって聞いたことある? Codeiumが開発したAIコーディングツールだ。VS Codeベースなので、操作感はほぼ同じ。ただし、AIアシスト機能の充実度は、Cursor と比較しても引けを取らない。むしろ、エージェント機能という点では、Windsurf の方が先進的だ。
実は僕もつい最近、本格的に使い始めた。最初は「Cursorでいいじゃん」と思ってたけど、Windsurf特有の機能を使ってみると、考えが変わった。特に「Cascade」というAIエージェント機能は、Cursorでは実装されていない。一度 Cascade を使うと、その効率性に虜になる。
無料プランでもかなりのことができる。だからこそ、導入の敷居が低い。実は、無料でも月に10回の Cascade が使えるため、軽いプロジェクトなら有料プランは不要。この記事では、Windsurfの使い方と、実際に無料でどこまで実現できるのかを、具体的に解説する。導入を検討している方は、ぜひ参考にしてほしい。
- Windsurfとは何か、VS Codeとの違い
- インストール手順と初期設定
- 主要機能(Cascade、自動補完、マルチファイル編集)の使い方
- 料金プラン(Free・Pro・Team)の比較表
- Cursor vs Windsurf の比較と使い分け
- 無料プランで実現できる範囲
- 平沢のおすすめ設定と実際の使い方
Windsurfとは——Codeiumの本気
Windsurfは Codeium(AI コード補完の企業)が2024年に発表したコードエディタだ。VS Code をベースに、複数の AI 機能を統合している。
単なる「VS Code + 拡張機能」ではなく、AIコーディングが前提の設計になっている。Cursorと比べると、オープンソース資産の活用度が高く、企業サイドのAPI制限が少ない傾向にある。
Windsurf = VS Code + Cascade AI + 自動補完 + マルチファイル対応 + オープンソース重視。Cursor よりも開発者寄りの設計で、カスタマイズ性が高い。
料金面でも、Cursorより安い(Pro は月$15)。そして無料プランの制限が比較的緩い。本気で AIコーディングを学びたい人には、Windsurf から始めるのもいい選択肢だ。
インストール手順——5分で完了
Windsurf のインストールは、ほぼ Cursor と同じ流れだ。公式サイトから落として実行するだけ。
https://codeium.com/windsurf にアクセス。「Download」 または「Get Started」ボタンをクリック。Mac / Windows / Linux から対応するバージョンを選択。
Mac なら DMG をドラッグしてインストール。Windows なら .exe を実行。VS Code ユーザーなら、拍子抜けするほど簡単。所要時間は2〜3分。
起動時にアカウント作成を促される。メールアドレス、Google、GitHub で登録可能。無料プランを使う場合でも、ログインが必須。
無料プランでも基本機能は使える。ただし、Claude API や OpenAI API を自分のキーで使いたい場合は、設定画面で入力。Cascade 機能を本格的に使うなら、API キーの設定を推奨。
フォルダを開くか、Git リポジトリをクローン。これで準備完了。VS Code の拡張機能も引き継がれるので、移行も簡単。
Windsurf の主要機能
Windsurf には大きく3つの機能がある。それぞれ役割が異なり、使い分けがコツだ。
Cascade——AI エージェント機能
これが Windsurf の最大の武器だ。Cascade は「推論と実行」を自動で繰り返すエージェント。ユーザーの指示に対して、プロジェクト全体を理解した上で、複数ファイルに跨る修正を自動で行う。
実装内容を詳細に説明する必要がない。「ユーザー認証機能を追加」と一行書くだけで、データベーススキーマ、API エンドポイント、フロント側の実装が一気に完成する。その精度は、Cursor の Composer よりも高い傾向にある。
実際に使ってみると、Cascade の凄さがわかる。例えば、React プロジェクトで「ユーザープロフィールページを実装」と指示すると、以下のタスクが自動で進む。新しいコンポーネントファイルの作成、ルーティング設定、API 呼び出しロジック、バリデーション、エラーハンドリング。全てが一括で完成する。中には、自分が指定していない細かな改善までが含まれることもある。
Cascade の実行時間は、プロジェクトの規模と複雑度で変わる。小規模な修正なら数秒、大規模な実装なら1分程度。待機時間も許容範囲で、ユーザー体験が損なわれることはない。
Cascade で生成されたコードは、必ず diff を確認してからコミット。自動修正がプロジェクト全体に影響するため、テストが不可欠。本番環境への push 前には、必ず動作確認を。
自動補完(Intelligent Completions)
コードを打ち始めると、AIが続きを提案する。Cursor の Tab 補完と同様だが、Windsurf は複数行の長いコード片も一気に提案する傾向にある。
精度も高く、「次のメソッドはこれだろう」という推測がほぼ正確。この機能だけで、単純なコード作成タスクなら 50%以上の時間短縮が見込める。
僕の経験では、JavaScript の関数定義、Python のクラスメソッド、SQL の SELECT 文——これら全てで補完が機能している。特に、同じパターンのコードが複数回出現する場合、Windsurf は文脈を学習して、より正確な予測をするようになる。
補完の受け入れは Tab キー、却下は Esc キー。GitHub Copilot と同じキーバインドなので、移行時の戸惑いがない。設定で「常に補完を表示」にすれば、手動で呼び出す手間も省ける。
マルチファイル編集
複数のファイルを同時に編集する機能。「app.js と app.css を同時に修正」といった作業が、ひとつのプロンプトで完成する。
これにより、従来は「ファイルAを修正→ファイルBを修正→… 」という順序作業が不要になる。AIが関連ファイルの整合性を保ったまま、一括修正してくれるから、リファクタリングの時間が激減する。
実例としては「ボタンのデザイン変更に伴い、CSS とコンポーネントのクラス名を統一」といったリファクタリングが該当する。手作業なら30分かかるタスクが、Cascade なら1分で完結する。ファイル間の依存関係も自動で解決されるため、手作業時のようなバグのリスクもない。
料金プラン比較
Windsurf は3つのプランがある。Cursor より安く、かつ無料プランが充実している。
| プラン | Free | Pro | Team |
|---|---|---|---|
| 月額 | 無料 | $15/月 | 要相談 |
| 自動補完 | ○(制限あり) | ○(無制限) | ○(無制限) |
| Cascade | △(月10回) | ○(1日100回) | ○(無制限) |
| マルチファイル編集 | △(制限あり) | ○ | ○ |
| Chat 機能 | △(月20メッセージ) | ○(無制限) | ○(無制限) |
| 使用モデル | GPT-4o(制限) | GPT-4o + Claude | GPT-4o + Claude + カスタム |
| 向いている用途 | 学習、軽い編集 | 個人開発、フリーランス | チーム開発、企業 |
月$15 は、個人開発者には強い味方だ。Cascade が 1日100回使えるだけで、中規模プロジェクトの開発はほぼ自動化できる。Cursor の Pro(月$20)と比べても、こちらの方がコスパが良い。
Cursor vs Windsurf——どちらを選ぶ?
両者とも優秀なツールだ。決め手は、使い方による。
| 項目 | Cursor | Windsurf |
|---|---|---|
| 料金(Pro) | $20/月 | $15/月 |
| 主要機能 | Composer(大規模生成) | Cascade(エージェント) |
| 無料プランの充実度 | △(機能が限定的) | ○(Cascade 月10回) |
| 操作感 | 独特(ネイティブ設計) | VS Code に近い |
| カスタマイズ性 | △(限定的) | ○(VS Code 拡張と互換) |
| 向いている用途 | フルスクラッチ開発、大規模リファクタ | 既存プロジェクトへの機能追加、小〜中規模 |
Cursor が活躍する場面
- プロジェクトをゼロから立ち上げる
- 大規模な実装を一気に生成したい
- 設定ファイルなど、複雑なセットアップが必要
Windsurf が活躍する場面
- 既存コードへの機能追加
- バグ修正やリファクタリング
- VS Code 拡張機能を活用したい場合
正直なところ、どちらか一方に絞る必要はない。僕は両方を使い分けている。案件の性質で、使うツールを変えてる。
無料プランで実現できること
Windsurf の最大の利点は、無料プランが充実していることだ。実際に何ができるか、具体的に列挙する。
自動補完は、無料でもかなり使える。制限がありますが、小〜中規模のプロジェクトなら問題ない。JavaScript の関数補完、CSS の properties 補完は、ほぼノーストレス。実装時間の短縮だけなら、無料プランでも十分な効果が期待できる。
Cascade は月10回までなので、戦略的に使う必要がある。1回の Cascade で 5ファイル同時修正が可能なので、まとめて使えば月10回でも結構なボリュームをこなせる。例えば、毎週金曜日に「週の重要タスク 2つ」を Cascade で処理、という使い方なら無料プランでも実用的だ。
Chat 機能は月20メッセージまで。デバッグ時に「このエラーの原因は?」と質問するくらいなら、月20回でも足りる。実装の相談は、むしろ Cascade で自動化した方が早い。ただし、学習の用途で「なぜこう書くのか」という理由を聞きたい場合は、Chat は有用だ。
つまり、無料プランは「実装タスクの50%を自動化できる」くらいの認識で使えば、期待値とのズレがない。本格的に毎日使うなら Pro を検討すべきだが、週数回の利用なら無料で十分実用的だ。
無料で「実用レベル」の開発は可能だ。ただし、生産性を重視するなら Pro への切り替えを推奨。月$15 で Cascade が 1日100回になるメリットは、時間短縮という観点では月給に換算すると数万円の価値がある。実際に、僕は今年から Pro プランに切り替えた。月$15 は、その価値がある。
平沢のおすすめ設定
Windsurf をインストールしたら、すぐに設定をいじるべきだ。デフォルトでは機能が十分に引き出せていない。
Cascade の応答時間を短縮
Settings → Cascade で「Fast Mode」を有効化。デフォルトだと推論が詳細すぎて、時間がかかる。Fast Mode にすると、精度はわずかに落ちるが、実用的には十分。決定スピードが変わる。
自動補完のアグレッシブ化
Settings → Inline Completions で「Always Show Completions」を有効化。デフォルトだと、補完が表示されるまで少し時間がかかるが、これで改善される。
VS Code 拡張機能の選定
Windsurf は VS Code 拡張と完全互換。僕は以下の拡張を入れてる。
- Prettier(コード自動整形)
- ESLint(JavaScript リント)
- Thunder Client(API テスト)
- GitLens(Git の変更履歴を見やすく)
これらを組み合わせるだけで、開発環境が格段に向上する。
平沢の実際の使い方
僕がWindsurf を使う実際のフローを紹介する。参考になる部分があれば、真似してほしい。
朝、プロジェクトを開いたら、まずは to-do リストを作成。「今日やること」を簡潔に書く。その to-do リストを Cascade に読ませ、優先度順に実装タスクを振り分けさせる。このステップで 5分時間が短縮される。
その後、自動補完で単純なコード作成をサクサク進める。if-else 文や for ループなど、定形的な実装は補完に任せる。僕は「指示」に集中する。実装の流れを頭の中で描くことに専念し、キーボード操作は最小限。
困ったときは Cascade に相談。「このバグを直して」では不十分。具体的に「このエラーメッセージが出る。原因は n+1 クエリだと思うから、JOIN を使った修正をして」と指示すると、正確なコードが返ってくる。AIへの指示の質が、結果の質を左右する。
コードレビューの段階では、生成コードを 100%信じない。必ず diff を読む。特にセキュリティ関連の実装(パスワード管理、API 認証)、データベース操作(transactions、cascade delete)は念入りにチェック。
Windsurf を使い始めて変わったのは、「デバッグの質」だ。自分で原因を完全に特定してから、修正を指示する。そうすると、AIの精度が一気に上がる。「なぜ?」を理解してから、AI に任せる——これが重要。
こうした流れを繰り返すことで、従来比で開発スピードは 2〜3倍になる。ただし、スピード向上には「自分で考える」というステップの維持が不可欠。AI に全て丸投げする開発者は、むしろスキルが低下する。Windsurf は「思考補助」で、「思考代行」ではない。
使い始める前に知っておくべきこと
Windsurf で失敗を避けるには、いくつかの注意点がある。初心者が陥りやすい落とし穴を、実例とともに紹介する。
日本語プロンプトでも大丈夫(ただし工夫が必要)
Windsurf は日本語プロンプトに対応している。「ユーザー認証を追加」といった日本語指示でも、正確にコードを生成する。ただし、詳細な実装要件は英語で指示した方が、精度が上がる傾向にある。
例えば「認証機能を追加」より「Add JWT authentication with bcrypt password hashing. Return token on successful login.」の方が、精度が 10%以上高い。日本語と英語を混ぜるのが、実用的なアプローチ。
生成コードの確認は必須
Cascade で生成されたコードは、diff を見て必ず確認する。特にデータベース操作やセキュリティ関連は、AIが「想像で」実装することもある。テストなしで本番 push は厳禁。
僕が経験した失敗事例では、Cascade が外部キーの制約を忘れて migration を生成したことがある。一見正常に見えても、テスト時に FK エラーが発生。こうした細部は、自分の目で必ず確認する必要がある。
API キーは安全に管理
Claude API や OpenAI API を使う場合、キーを Settings に入力する。このキーは Windsurf のローカル設定に保存されるので、比較的安全。ただし、共有 PC で使う場合は注意が必要。
チーム開発の場合は、API キーを .gitignore に含める設定ファイルに分けるべき。Windsurf 上の設定ではなく、環境変数(.env)を使う方が、セキュリティ上は望ましい。
- Windsurf = VS Code ベース + Codeium の AI 機能。Cursor より安く(Pro $15/月)、無料プランも充実
- インストールは5分。公式サイトからダウンロードして起動するだけ
- Cascade が最大の武器。複数ファイルの自動修正で、開発スピードが数倍に加速
- 自動補完とマルチファイル編集で、単純タスクはほぼ自動化可能
- 無料プランでも実用的。Cascade は月10回、自動補完と Chat は基本機能が使える
- 既存プロジェクトへの機能追加なら Windsurf、ゼロから立ち上げなら Cursor、という使い分けがコツ
- 生成コードは必ず確認。セキュリティやデータベースロジックは、AI の想像が入り込みやすい
- 具体的なプロンプト + 原因の自分での特定 = AI の精度が格段に上がる
Windsurf を導入して、あなたの開発スピードを次のレベルに上げてほしい。