CursorとWindsurfを3ヶ月以上使って感じたのは、どちらが「正解」かではなく、使う目的で選び分けるべきだということ。本記事では、実際に両方で開発してみた経験をもとに、料金・機能・コード品質の違いを詳しく解説する。
僕がCursorとWindsurfを比較した背景
僕は去年の春ごろからAIコーディング補助ツールを本格的に使い始めた。最初はCursorをメインで使っていたけど、周囲がWindsurfの話をするようになって、どっちが本当に優れているのか気になった。
そこで決めたのが、同じプロジェクトを両方のツールで開発してみるという実験。フロントエンド案件とバックエンド案件、合わせて3つのプロジェクトで3ヶ月以上、両ツールを並行して使ってみた。その結果が今回の比較記事だ。
結論から言うと、どっちが「正解」なのではなく、使う場面で選び分けるべきというのが僕の実感。詳しく見ていこう。
料金と無料枠の違い
ここが一番気になるポイントだと思うので、まず整理しておく。
| 項目 | Cursor | Windsurf |
|---|---|---|
| 基本料金 | 月額20ドル | 月額19ドル |
| 無料枠 | 月間50回の長いメッセージ | 月間100回の提案 |
| AI応答速度 | GPT-4が最速 | Claude 3が標準 |
| コード品質 | 複雑なロジック◎ | 小さな修正○ |
| マルチファイル編集 | 5ファイルまで | 10ファイルまで |
| ターミナル統合 | 限定的 | 充実している |
| 拡張機能 | 豊富 | シンプル |
| UIの使いやすさ | 情報量が多い | シンプルで直感的 |
料金だけ見るとほぼ同じだけど、無料枠の使い方で大きく異なる。Cursorは月50回というのは、本格的な開発には足りない。対してWindsurfの100回は、ライトユーザーなら月額課金なしで十分使える可能性が高い。
実際の使い心地の違い
料金表だけでは分からない、リアルな感覚をまとめた。
Cursorで何度も感じたのは、複雑な機能実装のときの信頼感。特にバックエンド開発で、複数のファイルを跨いだリファクタリングをしたときに、Cursorが提案してくるコードの精度が高かった。データベーススキーマの変更を伴う修正を頼んだときも、マイグレーションファイルまで含めてきちんと対応してくれた。
一方、Windsurfで印象的だったのは、細かいバグ修正の速さと正確さ。単一ファイル内でのコード修正は本当に早い。「ここのエラーメッセージを変えて」とか「この変数の計算式を直して」みたいな、スコープが限定された修正はWindsurfの方が快適に感じた。
Cursorが活躍する場面
僕の経験では、Cursorが本領発揮するのは次のような場面だ。
新規開発のアーキテクチャ設計。新しいプロジェクトを立ち上げるときに、ディレクトリ構造からファイル設計まで、Cursorに相談するとかなり良い提案が返ってくる。その後のファイル作成も、複数ファイルを同時に生成できるのが強い。
あとは複数モジュール間の整合性が必要な修正。フロントエンドとバックエンドのAPIインターフェースを合わせるみたいな、ファイルを跨いだ修正が必要なときは、Cursorの方が圧倒的に便利。10ファイルまでは同時編集できないけど、5ファイル程度なら十分対応できる。
React + Express + MongoDBのプロジェクトで、ユーザー認証機能を0から実装したとき、Cursorが一度に複数ファイルを修正して統合性を保ってくれたのは本当に助かった。単純に「認証機能を付けて」と言うだけで、フロント側のログイン画面、バック側のルート保護、データベーススキーマの修正が全部きちんと整合するように生成されたから。
Windsurfが活躍する場面
反対に、Windsurfの方が使い心地がいいシーンも確実にある。
既存コードの保守・修正。既に動いているコードベースに対して、小さな修正を加えるときはWindsurfの方が快適。UIの調整、テキストの修正、エラーハンドリングの追加みたいな、スコープが限定された変更は、Windsurfの素早い応答性が活躍する。
ターミナルでの作業が多い開発。僕がバグ調査をするときは、ログを見たり、テストを実行したり、何度もコマンドを叩く。そういうときはWindsurfのターミナル統合が本当に便利。Cursorと比べると、ターミナル出力とコード修正の往復がスムーズだ。
本番環境のバグをデバッグするとき、ログを確認してコード修正のサイクルを何度も回す必要があった。Windsurfで作業したときは、ターミナルとエディタの連携がシームレスで、修正→テスト→確認が本当に早かった。
コード品質の体感差
両方で同じコードを書かせて比較してみた。複雑度が高いほどCursorの品質が目立つ。
状態管理ライブラリ(Redux)を使ったフロントエンド開発では、Cursorが生成したコードの方がstoreの設計が洗練されていた。一方、Windsurfが得意なのは、既存のパターンに合わせた修正。「このコンポーネントに機能を足す」みたいなリクエストには、エディタの文脈を活用して、既存スタイルに合わせた提案をしてくれる。
バグの検出精度も違う。Cursorは潜在的な問題を予見する傾向がある。Windsurfは目の前の問題を素早く解決する傾向がある。どちらが「良い」かは、プロジェクトのフェーズで変わる。
UIと拡張機能での違い
実際に毎日使うツールなので、使い心地も大事だ。
CursorのUIは情報量が多い。コマンドパレット、提案の履歴、複数のサイドパネルなど、カスタマイズできる要素がたくさんある。僕は最初、「細かい設定が多くて煩わしい」と感じたけど、慣れるとこの自由度が強みになる。自分の開発スタイルに合わせてカスタマイズできるのは、長時間使うツールとしては大事。
Windsurfはシンプルさが特徴。拡張機能の数もCursorより少なくて、「これだけあれば十分」という感じ。UI もシンプルで、覚えることが少ない。初心者向きだと言える。
目的別のおすすめ選択
3ヶ月の実験を通じて、僕が考える選択の指針はこう。
本格的なシステム開発がメインなら、Cursor一択。複雑なアーキテクチャ設計や、複数ファイルの整合性が必要な開発に、Cursorの能力は生きる。月額20ドルは、その価値がある。
コストを重視するなら、Windsurf の無料枠から始めるべき。月100回の提案はかなり太っ腹。業務が軽めなら、有料化せずにずっと使い続けられる可能性もある。
チーム開発ならWindsurfが有利。ターミナル統合が充実しているので、複数人での開発フローに適している。CI/CDの連携も、Windsurfの方が作業がしやすい。
ただ、僕の本音を言えば「両方使い分ける」というのも現実的な選択肢。新規開発のときだけCursor、保守フェーズはWindsurf、みたいに使い分ける人もいる。月額39ドルで両方使うより、目的に応じて使い分ける方が、実は効率的かもしれない。
迷ったときの結論
AIコーディング補助ツールを始めるなら、迷ったらCursorを選べ。理由は、複雑な開発に対応する能力が圧倒的に高いから。月額課金のハードルはあるけど、その分、できることの幅が広い。
ただし、有料課金を避けたいなら、Windsurf の無料枠から試すのが正解。月100回は思った以上に使える枠。実際に使ってみて、足りなくなったら有料化を検討する、くらいの気軽さでいいと思う。
結局のところ、どちらも優秀なツール。自分の開発スタイルと予算に合わせて選べば、どちらを選んでも後悔することはない。
CursorとWindsurfは、得意な分野が異なる。複雑な開発ならCursor、シンプルさと無料枠を活用したいならWindsurf。両方試して、自分の開発スタイルに合う方を選ぶのが最善の選択だ。